KADOKAWA・集英社 挑み続ける人へ― 2社連合登頂プロジェクト

企画Ⅰプロに聞く!登山用具と装備解説

映画『エヴェレスト 神々の山嶺』劇中で羽生丈二役の阿部寛さんが着用していたものと同じタイプのウェアと装備をMont-bellさんご協力のもと、エヴェレスト8500メートル級へアタックする装備一式としてご用意いただき、スタッフが着込んでみました。

各アイテムをタッチすると、専門家による装備の用途解説や豆知識などがお楽しみいただけます。頂上付近は“デスゾーン”とも呼ばれる、氷点下50℃・風速50M以上の死と隣り合わせの過酷な環境です。アイテムの数々には、生き抜くための機能が備わっていました。

これを知れば映画もコミックも小説も、さらに楽しめること間違いなしです!!

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※大手登山用具メーカーmont-bell広報担当金森さんにお聞きしました!

写真では伝わりづらいですが上下のウェア以外にも、何枚も着こんだり、足もとのブーツが二重底になっていたりと、着用するだけでもかなりの体力を消耗しました・・・。(着用スタッフ談)

1. 登山用ウェア

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特徴:とにかく軽い!表面は水を含みにくいナイロン素材で防水し、気温によって中綿の量を調節します。(今回は8500メートル以上なので一番中綿の量の多いものを着用)

ダウンのボリュームはかなりありますが、着用スタッフいわく、「空気をまとっているような軽さ」とのこと。

エヴェレスト登山:特に寒さに対する備えが重要で、防寒性・防風性のある素材と保温剤を組み合わせてウェアを着用します。

女性用のウェアと男性用のウェアの違い:女性体型に合わせたデザイン、女性らしいカラ-を採用しています。

近年のウェアの特徴:昔(マロリーがエヴェレストに挑んだ頃)はウールを重ねることで防寒していたのですが、近年は化学繊維の発達により、より「温かく軽い」ウェアへと進化しています。

2. ザック

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登山用具を収納し、背負うナイロン製の袋。気圧が地上の1/3のエヴェレスト登山では酸素を吸って登ることがほとんどで、酸素ボンベを入れるため50リットルほどのバックパックを使用します。羽生や深町は酸素ボンベを利用しなかったので30リットルくらいを利用か。

軽量化のために持参する装備はできる限り切りつめ、飲み物などは、雪を入れた鍋をバーナー(携行できるガスコンロ)にかけ、雪を溶かして水を作ります。その水を利用し紅茶やスープ等にします。水作りにはかなりの労力が必要となります。

3. サングラス

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UVカット効果の高い、顔にフィットする形のサングラスがオススメ。

日中は太陽光が雪に反射するので、なるべく色の濃いサングラスを着用し、吹雪など悪天候の際にはゴーグルに掛け替えます。

雪盲(目の炎症)などの症状が出てしまうので高地ではUVカットのサングラスは必ずかける必要があります。

4. ピッケル

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氷雪の斜面を登下降するときに使用する道具。急傾斜のときはシャフト部(長い杖の部分)を雪面に刺し、登下降の手掛かりとして使用します。

5. ザイル

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滑落、転落する危険のあるルートを登下降するときに命綱として使用する登山用のナイロン製ロープ。

6. カラビナ

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ザイルをハーケンなどの支点と連結するための道具。登攀装備を携行する時にも使用する。開閉部が容易に操作できる。

7. アイゼン

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急傾斜の氷雪の斜面を登下降する際に、靴底に取り付けて使用し、滑落を防ぐ道具。

「エヴェレスト 神々の山嶺」